山間部の農業を助ける農機具のモノレールの活用法

日本の農業の強みは、森林に覆われている山から流れてくる栄養豊富な水を使うことによって品質の良い野菜を収穫できる点といえます。しかし日本の国土の大半は傾斜のある場所が多いため、遠い場所に所有する畑まで何度も道具や収穫した作物を往復して運搬するのは重労働です。

そこで傾斜のある場所で農業をすることになる日本の農業の助けとなる方法として、昔からある農機具として使われていたモノレールを紹介します。

モノレールってどんな乗り物か

モノレールの語源というのは、英語でモノは一本のという意味と線路を意味するレールを掛け合わせた言葉です。その言葉の意味通りに、モノレールというのは一本のレールの上に運搬用の台を取り付けて動く乗り物です。

山の傾斜が激しいところに設置することで最短距離の移動ができる

多くの人が認識するモノレールの印象としては、沖縄と東京そして大阪にあるような一本のレールに電車の大きさの乗り物を用いて多くの人々を運ぶものです。しかし昔からあるモノレールというのは後部に設置したエンジンを軽油を燃やして動かすことによって、その動力によって動く小型の乗り物になります。

日本でモノレールが普及したのは、やはり日本独特の地形が関係しているといえます。日本は火山活動によって海から隆起した島国であるため、沖縄を除いて本土の多くは1000メートル以上の標高の高い山が点在しているのです。

そのため食を支える農業をするためには、その標高の高い山を開拓して土を耕さなければならないところから始めなければならないのです。しかし標高の高い山を開拓するためには重い道具を持ち運ばなければならないのですが、それを何度も行うとなると身体にかかる負担は比例して大きくなります。

それでは開拓することに力を使い果たしてしまい農業に回す力が残らないです。その負担軽減のために開拓するための道具を放置するという方法もありますが、動物に持ち去られる可能性に加えて雨風に触れて酸化してしまえばもろくなり道具が使い物にならなくなることも考えられます。

そこでモノレールの出番であり、このレールを家の近くの出発点から開拓している場所の終着点まで最短距離で敷きます。そうすればレールの上に乗せた土台に人と道具を乗せれば、目的地まで最短距離で移動できるだけでなく重量のある道具を持ち運びをしなくて済むので農業に携わる余力を残すことにつながります。

モノレールを活用することで鮮度の良いまま迅速な運搬ができる

これまでのモノレールの活用法は傾斜の高い山間部を移動するための負担軽減策として用いられてきましたが、現在では傾斜があまりない場所でも活用されています。

もちろん傾斜があまりない場所であっても、モノレールを取り付けることによって重い道具の運搬の負担がなくなるので便利であることに変わりはないです。

それ以上にモノレールを活用するメリットは、収穫した作物を一遍に運べるメリットの方が大きいからです。

農業がうまくいくためには作物を収穫できる所までこぎつけるのも大事ですが、それ以上に収穫して販売に出したときに美味しいと感じてもらって再び購入してもらうリピーターの存在が欠かせないです。美味しいと感じてもらうためには鮮度の良い野菜を常に供給できることがポイントですが、そのためには収穫してから包装まで短時間で終わらせなければならないです。

なぜなら収穫してまもない野菜は生命力が強く、茎から切り落とした段階から栄養を得られなくなる代わりに自分の中に貯めた栄養素を消費して生きようとするので時間が経てば品質が落ちていくからです。しかし手作業で進めていくと最初の方で収穫したものと最後の方で収穫したものでは時間的な差が生まれてしまいます。

その時間差で生まれる品質のばらつきは味の劣化につながってしまい、美味しくない野菜を食べてしまった人は今後買わなくなるのでリピーターの獲得数が少なくなってしまいます。そこでモノレールを用いて人を運ぶためにではなく、収穫した野菜を運搬だけに使うと状況は変わります。

手作業で収穫した後に一々運搬車に運ぶ手間を無くす代わりに、収穫したら即座にモノレールに載せて大量に運搬することができれば時間のロスを軽減することができます。ロスを軽減できれば、それだけ鮮度が落ちることを防ぐことができるのでリピーター獲得につながるというわけです。

設置しておけば農業に使わなくても人助けに活用できる

農業に定年はありませんが、ただ60代を超える年齢になると体がうまく動かなくなるので大きなけがをするリスクを考えて引退を考える時期と捉える人が多いです。

ただ引退を考えた時に考えてしまうのは、せっかく設置したモノレールをどうすればよいのか分からないということです。

基本的にはリサイクルに持ち運んで分解してもらい、エンジンは別の機器に設置できるように組み立て直しそれ以外は処分するかエンジンと同じように活用することになります。

ただモノレールをリサイクルするのではなく、そのまま設置して置くという手段も有りです。そもそも農業で人と物を同時に運ぶことを目的にしているモノレールですが、本来の使用目的は目的地に行くのに遠回りになるもしくは傾斜があって歩くのがつらい場所でも手軽に移動できる手段としてです。

そのためレールの位置の変更と増設をして出発点と終着点を変更できれば、傾斜の激しい場所で上り下りをしなくて済む移動手段として用いることができます。日本社会で現在問題になっている都市部の人口集中と地方の人口減の原因の一つは、山に住むのが敬遠されているのではなく移動手段が限られているため生活に不自由があるからです。

そこで山の傾斜を考えずに済む移動手段が確立できれば、山に住むことを敬遠する最大の理由を無くすことができるので地方の人口減を食い止めることにつながります。そこで農業として使っていたモノレールを改良して、多くの人間が乗れるタイプに切り替えることによって山の傾斜を移動できるようになれば住む人が多くなり限界集落を無くすことにつながります。

未来のモノレールは人工知能搭載によって利便性が上がる

モノレールの利便性は山の農作業をする人間にとって有益なものですが、やはり自身で発進して目的地に着いたら止めるということをしないといけないです。さらに積載量を超える量を運ぶと速度が落ちてしまうことに加えて、どうしても燃料の残量の判別ができないので山で移動中に止るというのは避けたいところです。

そこでこれからのモノレールのいきつく先は、未来の農業で取り入れることが推奨されている人工知能の搭載が考えられます。人工知能を搭載することによって、これまで自分で発進して停車するということをしなくても全自動で行ってくれます。

さらに積載量も考えて動いてくれるので、速度が安定するので早く運搬することが可能になります。そして燃料の残量も計算に入れて動いてくれるので、山で停車するリスクも無くすことができます。なにより物の運搬と人間の運搬でモードを切り替えることができれば、さらに利便性が上がる画期的な乗り物に代わると考えます。